除圧術

手術しても痛みが残る場合

手術を受けても、痛みが残ったり、新たな痛みが出ることがあります。

これは 脊椎手術後疼痛症候群 と呼ばれ、決して珍しいことではありません。手術が「失敗した」という意味ではなく、痛みの原因が構造的な圧迫以外にもある場合に起こりえます。

なぜ痛みが残るのか

原因 説明
別の場所の問題 手術した以外の場所に狭窄がある
不完全な除圧 圧迫が完全に取れていない
瘢痕組織 手術後にできる瘢痕が神経を圧迫
慢性疼痛化 神経が痛みに敏感になっている

痛みがある場合の選択肢

  1. 保存療法の継続 — 薬、リハビリ、ブロック注射
  2. 再手術 — 原因によっては有効
  3. 脊髄刺激療法(SCS) — 慢性疼痛に効果的

SCSは、手術後の痛みに特に有効 とされています。手術で改善しなかった方も、SCSで痛みが和らぐことがあります。

脊髄刺激療法(SCS)について

患者さんへのメッセージ:

  • 腰部脊柱管狭窄症は、「背骨の中の神経の通り道が、年齢とともに狭くなってしまう病気」です
  • 除圧術は、その「通り道を広くして、神経の圧迫を減らす工事」です
  • 完全に若いころの体に戻す手術ではありませんが、「痛みやしびれを軽くして、なるべく自分の足で生活し続ける」ことを目標にした治療です
  • 手術にはリスクもありますが、「このまま放っておいた場合のつらさ」と「手術をすることで得られる可能性」を、ご本人・ご家族・医療者で一緒に考えて決めていくことが大切です