検査と診断

画像検査

レントゲン(X線)

目的

骨の状態を確認する検査です。

わかること

わかること わからないこと
骨の変形(骨棘) 神経の状態
椎間板の高さ(間接的) 軟部組織(椎間板、靭帯)
すべり症 狭窄の程度
側弯、後弯 椎間板ヘルニア

特徴

  • 簡単で早い — すぐに撮影できる
  • 被ばくがある — ただし量は少ない
  • 立位で撮影できる — 体重がかかった状態での評価
  • 動きの異常が評価できる — 前かがみ、反る動作でのすべりや後方開大などの不安定性の評価

[!info] レントゲンで骨密度の低下が疑われたら 腰のレントゲンで椎体の変形や圧潰が見つかった場合、骨粗鬆症による圧迫骨折の可能性があります。脊柱管狭窄症の検査と同時に骨密度検査(DEXA検査)を受けることで、骨粗鬆症を早期に発見し、将来の骨折を予防できます。骨密度検査について詳しくは NO-POROSIS — DEXA検査のすべて をご参照ください。


MRI(磁気共鳴画像)

目的

神経や軟部組織を詳しく見る検査です。狭窄症の診断で最も重要 な検査です。

わかること

わかること
脊柱管の狭窄の程度
神経の圧迫状態
椎間板の状態
靭帯の肥厚
椎間板ヘルニア

特徴

メリット デメリット
神経が詳しく見える 検査時間が長い(20〜40分)
被ばくがない 狭いところに入る
軟部組織が見える 音がうるさい
金属が体内にある方は要相談
ペースメーカーやSCSは要確認

検査中の注意

  • じっとしている — 動くと画像がぼやける
  • 閉所恐怖症 — 不安な方は事前に相談
  • 金属類 — アクセサリーは外す
  • 入れ墨 — 火傷の可能性があるため、事前に相談

CT(コンピュータ断層撮影)

目的

骨の状態を詳しく見る検査です。

わかること

わかること
骨の形状の詳細
骨棘の位置と大きさ
椎間孔(神経の出口)の状態
手術前の計画

特徴

メリット デメリット
骨が詳しく見える 被ばくがある
検査時間が短い 神経自体は見えにくい
MRIより楽 造影剤を使うことも

脊髄造影(ミエログラフィー)←略してミエロ

MRIが普及する前は、硬膜内に造影剤を注入して、単純X線とCTを撮影するミエロを通じて脊柱管狭窄症を診断していました。侵襲的な検査であるため、現在ではMRIでの評価が中心となり、ミエロは行わなくなりました。しかし、今でも腰の動き(前かがみ、反り返り)が病態に大きく影響している可能性があるときはミエロを施行することがあります。


検査の組み合わせ

通常、以下のように検査を組み合わせます:

[!note] 一般的な検査の流れ

  1. レントゲン — 骨の全体像を把握
  2. MRI — 神経の状態を詳しく確認
  3. CT(必要に応じて)— 骨の詳細を確認(手術で特に固定をする場合など)