ブロック注射
効果とエビデンス — 正直にお伝えします
短期的な効果(数週間〜3ヶ月)
ほぼすべてのタイプのブロック注射で、数週間〜3ヶ月程度の痛みの改善が期待できます。注射を受けた方の約6〜8割で、痛みの軽減が得られると報告されています。
ガイドラインでも、短期的な効果のエビデンスは**A(最も高い)**と評価されています。
長期的な効果(6ヶ月以降)— ここが問題です
6ヶ月以上の持続的な効果は限定的です。
正直に申し上げると、長期的な効果を示す質の高い研究は少なく、多くの場合、効果は時間とともに薄れていきます。繰り返し注射(2年間で平均3〜6回程度)で効果を維持できる場合もありますが、すべての方に当てはまるわけではありません。
各ブロックの効果の目安
仙骨裂孔硬膜外ブロック
- 短期:約38〜78%の方で改善
- 長期:2年後も効果が持続するのは38〜57%程度
経椎弓間硬膜外ブロック
- 短期:約75〜88%の方で改善(最も高い改善率)
- 長期:比較的維持されやすいが、データは限られる
経椎間孔硬膜外ブロック
- 短期:3ヶ月まではある程度有効
- 長期:十分なデータがない
選択的神経根ブロック
- 約61%の方で手術を回避できたとの報告あり
- ただし、効果は徐々に弱まる傾向
椎間関節ブロック
- 腰痛にはある程度有効
- 長期効果は限定的
効果に影響する要因:
脊柱管が高度に狭い場合(断面積が約80mm²以下)は、ブロック注射の効果が低くなる傾向があります。狭窄の程度が強いほど、注射だけでは限界があるということです。