前屈で悪化するタイプ
5段階のエクササイズ
以下の運動は、やさしいものから徐々にレベルアップしていきます。各段階で痛みが中心に集まる感覚があれば、良い兆候です。
[!note] 最初は痛みがあっても、腰の中心に集まっていれば問題ありません。足のほうに痛みが広がる場合は、その運動を中止してください。
ステップ1:うつ伏せ寝(受動的な伸展)

目的: まずは体を反らす姿勢にゆっくり慣れる
- ベッドや布団の上にうつ伏せになります
- 顔は横向きで、両腕は体の横に楽に置きます
- お腹の下に薄いクッションを入れてもかまいません
- この姿勢で5〜10分、リラックスします
- 呼吸は自然に、力を抜いてください
ポイント: この段階では何も「する」必要はありません。ただ、うつ伏せの姿勢で腰が自然に少し反ることに慣れてください。
ステップ2:うつ伏せで肘立て(スフィンクスの姿勢)

目的: 腰をもう少し反らす姿勢に進む
- うつ伏せの状態から、両肘を肩の真下に置きます
- 前腕(肘から先)で上半身を支えます
- 腰の筋肉は力を抜いたままにしてください
- この姿勢で3〜5分保ちます
- きつければ、途中で元のうつ伏せに戻ってもかまいません
ポイント: エジプトのスフィンクスのような姿勢です。お腹を床に付けたまま、上半身だけを起こします。
ステップ3:腕立て伏せ式の伸展(プレスアップ)

目的: 腰を最大限に反らす運動
- うつ伏せの状態から、両手を肩の横に置きます
- 腰の力を完全に抜いたまま、両腕で上半身を押し上げます
- 骨盤(腰のベルトの位置)は床から離さないでください
- 腕を伸ばしきったら、2秒そのまま保ちます
- ゆっくり元に戻します
- これを10回繰り返します
ポイント: これは腕立て伏せではありません。腕の力で上半身を持ち上げるだけで、腰は「ぶら下がる」ように脱力してください。腰の筋肉に力を入れないことが最も大切です。
回数の目安: 1セット10回 × 1日6〜8セット
ステップ4:立ったまま反る(立位伸展)

目的: 日常生活の中で手軽にできる運動
- 足を肩幅に開いて立ちます
- 両手を腰の後ろに当てます(ベルトの少し上)
- 手で腰を前に押し出すようにしながら、ゆっくり体を後ろに反らします
- 反らしきったところで2秒保ちます
- ゆっくり元に戻します
- 10回繰り返します
ポイント: 外出先や仕事中にも行えます。30分以上座った後、休憩のたびにこの運動をしてください。膝は曲げずにまっすぐ保ちます。
特に効果的なタイミング:
- 長時間座った後
- 前かがみの作業の後
- 朝起きてすぐ(まずステップ3から始め、その後立位伸展へ)
ステップ5:より深い伸展(上級者向け)
注意: この段階は、ステップ1〜4を問題なくこなせるようになってから進んでください。
- ステップ3(プレスアップ)の姿勢から、腕を伸ばしきります
- その状態で息を大きく吐きます
- 息を吐ききったときに、腰がさらに数ミリ沈むのを感じます
- もしくは、パートナーに肩甲骨のあたりを軽く押してもらう方法もあります
ポイント: 無理に深く反らす必要はありません。痛みが足に広がらないことを常に確認してください。