急いで受診すべきサイン

急いで受診すべき5つのサイン

1. おしっこ・お通じの異常

  • 尿が出にくい、残った感じがする、漏れてしまう
  • お通じのコントロールがきかなくなった
  • 陰部からお尻の穴のまわり(自転車のサドルが当たる部分)の感覚が鈍い、しびれる

これらは「馬尾症候群」(ばびしょうこうぐん)——脊柱管の中で神経の束全体が強く圧迫されている状態——のサインかもしれません。

馬尾症候群は、脊椎で唯一の「救急」です。 発症から48時間以内の手術が望ましいとする報告があります。これらの症状に急に気づいたら、夜間や休日でも救急外来を受診してください。

狭窄症では、こうした症状がごくゆっくり現れることもあります。その場合も放置してよいわけではありません。次の診察を待たずに、早めに主治医に連絡してください。

2. 足首や足の指が上がらなくなった

  • スリッパがよく脱げる、つまずきやすくなった
  • 歩くときに足がペタペタと音を立てる
  • 足の指に力が入らず、地面を蹴れない

これは「下垂足」(かすいそく)と呼ばれる状態で、神経の圧迫が強くなっているサインです。数日のうちに悪くなっている場合は、今日・明日中に受診してください。

3. 足の力が急に弱くなってきた

立ち上がりにくい、階段で膝が折れそうになる、といった筋力の低下が日ごとに進む場合は、早めの対応が必要です。両足に同時に起きている場合は、特に急いでください。

4. 歩ける距離が数週間で急に短くなった

狭窄症の歩行距離は、日によって変わるのがふつうです。しかし、「先月は15分歩けたのに、今週は3分ももたない」というように、数週間の単位ではっきり短くなり続けている場合は、神経の圧迫が進んでいる可能性があります。次の予約を待たず、受診を早めることをお勧めします。

5. いつもと違う強い痛み

狭窄症の典型的な症状は「歩くと出て、休むと引く」痛みやしびれです。次のような痛みは、狭窄症以外の原因が隠れていることがあります。

こんな痛み 考えられること
横になっても、夜も続く強い痛み 感染症や腫瘍など、別の病気の可能性
転倒・尻もちの後から急に始まった痛み 骨粗しょう症による圧迫骨折の可能性
38度以上の熱を伴う痛み 脊椎の感染症の可能性

腰痛全般の危険信号(がんの既往、体重減少など)については、姉妹ページ「こんな症状は要注意(慢性腰痛編)」で詳しく解説しています。