検査と診断

医師が最初にすること — 問診と身体診察

3つのカテゴリーに分ける

アメリカ内科学会・アメリカ疼痛学会の診療ガイドライン(Chou 2007年)では、医師はまず腰痛を3つのカテゴリーに分類します。

カテゴリー 割合 内容
非特異的腰痛 約85% 明確な一つの原因が特定できない腰痛
神経根症・脊柱管狭窄 約10% 足にしびれや痛みが広がる腰痛
特定の原因がある腰痛 約5% 骨折、がん、感染症、馬尾症候群など

多くの方は「非特異的腰痛」に分類されます。これは「原因がない」という意味ではなく、**「一つの原因に絞り込めない」**という意味です(詳しくは「なぜ腰が痛いのか」をご覧ください)。

痛みのパターンを聞く

医師が質問する内容には、それぞれ意味があります。

医師の質問 何を調べているか
「どんなときに痛みますか?」 機械的な痛み(動くと痛い)か、炎症性の痛み(安静時も痛い)か
「朝のこわばりはありますか?」 30分以上続く朝のこわばりは炎症性疾患のサイン
「足にしびれはありますか?」 神経の圧迫があるかどうか
「歩くと足が重くなりますか?」 脊柱管狭窄症の典型的な症状(間欠性跛行)
「おしっこは普通に出ますか?」 馬尾症候群のスクリーニング