「治療のお金が心配」— 高額療養費・介護保険・制度
お金の心配で、治療をあきらめないでください。医療費の負担を軽くする公的な仕組みが、いくつもあります。
※制度の内容や金額は変わることがあります。詳しくは、病院の相談窓口やお住まいの市区町村でご確認ください。
「手術となると、お金が心配で……」
外来でも、ときどき小さな声でこう打ち明けられます。もっともなご心配です。
日本には、医療費の負担を軽くする公的な制度がいくつもあります。代表的なものを挙げます。
お金の心配は、声に出せば支えてくれる人がいます。
知っておきたい主な制度
| 制度 | どんな仕組みか |
|---|---|
| 高額療養費制度 | 1か月の医療費の自己負担に上限を設ける仕組み。入院・手術でも使える |
| 介護保険 | 要支援・要介護の認定を受けると、福祉用具・住宅改修・リハビリなどに使える |
| 医療費控除 | 1年間の医療費が一定を超えると、確定申告で税金が戻ることがある |
特に知っておいていただきたいのが高額療養費制度です。手術や入院で医療費が高額になっても、自己負担には毎月の上限があります。事前に「限度額適用認定証」を準備しておくと、窓口での支払いそのものを上限までに抑えられます。
介護保険でできること
「介護保険なんて、まだ自分には関係ない」と思われるかもしれません。けれども、手すりの設置や段差の解消といった住宅改修や、歩行器などの福祉用具にも使えます。
申請は、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターで受け付けています。使えるかどうかを聞くだけでも構いません。
まず、相談する場所
制度が多くてよくわからない、というのは当然です。一人で調べ尽くす必要はありません。
- 入院・手術のことなら、病院の医療ソーシャルワーカー(相談員)
- 介護や生活のことなら、地域包括支援センター
こうしたお金と制度の専門家が、あなたの状況を整理して案内してくれます。「こんなこと聞いていいのかな」と遠慮はいりません。それが彼らの仕事です。
まとめ
- 医療費を支える公的な制度がいくつもある
- 高額療養費制度で、入院・手術の自己負担に上限がある
- 介護保険は、住宅改修や福祉用具にも使える
- まずは病院の相談員か地域包括支援センターへ
お金の心配は口に出しにくいものですが、相談すれば使える制度と、案内してくれる人がいます。