「足のしびれ、本当に腰のせい?」— 似た病気との見分け

足のしびれは、腰以外の病気でも起こります。見分けの手がかりは「前かがみで楽になるか」です。

※本コラムは一般的な情報提供を目的としています。自己判断はせず、気になる症状は必ず受診してください。


足がしびれると、脊柱管狭窄症だと思い込んでしまう方は少なくありません。実際、狭窄症はしびれのよくある原因です。

ただ、足のしびれを起こす病気はほかにもいくつかあり、原因が違えば治療も変わります。今回は、狭窄症と間違えやすい病気を整理します。

しびれの出方を医師に伝える患者さん しびれの出方を、そのまま医師に伝えてください。


狭窄症のしびれの特徴

まず、狭窄症らしいしびれの特徴をおさらいします。

  • 歩くとしびれや痛みが強くなり、休むと楽になる(間欠跛行)
  • 前かがみになると楽になる
  • お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて出る

なかでも、前かがみで楽になるかどうかが大きな手がかりです。


間違えやすい病気

病気 見分けのヒント
糖尿病による神経の障害 両足の先が、手袋・靴下をはいたように左右対称にしびれる。血糖値が高め
足の血管の病気(末梢動脈疾患) 歩くと痛むのは似ているが、前かがみでは楽にならない。足が冷たい、脈が触れにくい
首(頚椎)からくるしびれ 足だけでなく、手のしびれや手の使いにくさを伴うことがある
こむら返り・むくみ 一時的なもので、姿勢との関係がはっきりしない

たとえば足の血管の病気は、歩くと足が痛む点で狭窄症とよく似ています。違うのは、前かがみになっても楽にならないことです。見分けが難しく、専門的な検査が必要なこともあります。


自己判断せず、相談を

これらの病気は、重なって起きることもあります。たとえば、狭窄症と糖尿病の神経障害を両方お持ちの方もいらっしゃいます。

ですから、きっと腰のせいだと決めつけず、しびれの出方を医師に伝えてください。いつ、どこが、どんなふうにしびれるのか。その情報が診断の手がかりになります。


まとめ

  • 足のしびれの原因は、腰だけとは限らない
  • 狭窄症は、前かがみで楽になるのが手がかり
  • 糖尿病・足の血管の病気・首の病気など、似た症状の病気がある
  • これらは重なることもある。自己判断せず受診を