運動は、慢性腰痛の痛みを和らげる方法として、研究が重ねられてきた治療のひとつです。ただし、楽になる動きの方向は人によって違います。
腰が痛いのに運動なんてできない、と思われるかもしれません。けれども、動ける範囲から少しずつ始めれば十分です。このページでは、運動の考え方と、合う運動の探し方をお話しします。
このページでわかること
- なぜ運動が慢性腰痛に勧められるのか
- 楽になる動きの方向が、人によって違うこと
- どんな運動が選択肢になるか
- 始めたばかりのころに知っておきたいこと
- 運動を続けるためのコツ
運動は、慢性腰痛の痛みを和らげる方法として研究が重ねられてきた治療のひとつです。楽になる動きの方向は人によって違います。
運動は、慢性腰痛の痛みを和らげる方法として、研究が重ねられてきた治療のひとつです。ただし、楽になる動きの方向は人によって違います。
腰が痛いのに運動なんてできない、と思われるかもしれません。けれども、動ける範囲から少しずつ始めれば十分です。このページでは、運動の考え方と、合う運動の探し方をお話しします。
このページでわかること
- なぜ運動が慢性腰痛に勧められるのか
- 楽になる動きの方向が、人によって違うこと
- どんな運動が選択肢になるか
- 始めたばかりのころに知っておきたいこと
- 運動を続けるためのコツ
慢性腰痛に対する運動療法は、世界中で数多くの研究が行われてきました。研究をまとめた報告では、何もしない場合や通常のケアと比べて、運動療法はおそらく痛みを和らげるとされています。日常の動作の改善は、それより小さいとされています。
運動には、痛みを和らげること以外にも、よいところがあります。
腰には「こう動かすと楽になる」という方向があることがあり、その方向は人によって違います。
合わない方向に動かすと、痛みが強くなったり、足のほうへ広がったりすることがあります。そのときはその運動をやめて、別の方向を試します。反対に、痛みが腰の真ん中に集まってくるのは、良いしるしです。
腰痛に運動が良いのは正しいのですが、どの運動が良いかは人によって違います。
痛みのタイプに合わない方向の運動をしていた方が、合う方向の運動に切り替えて楽になった、という報告もあります。
「あなたに合った運動は?」のページで、ご自分の痛みのタイプに合った運動を確かめてください。
運動の種類どうしを比べた研究もあります。太極拳、ヨガ、ピラティス、体幹を支える運動など、いろいろな運動で痛みが和らいだと報告されています。ただ、どれがいちばん良いかについては、研究の数や質にまだ限りがあります。
太極拳やヨガのように、ゆっくりした動きを続ける運動は、体と心の両方に働きかけると考えられています。
慢性腰痛には体と心の両方が絡んでいるため、こうした運動が合う方もいます。
いくつかの要素を組み合わせる方法がよく勧められます。
| 要素 | 内容 | 役割 |
|---|---|---|
| 体幹安定化 | 腹横筋・多裂筋の活性化 | 腰を内側から支える |
| 筋力強化 | 背筋・臀筋・下肢の強化 | 日常動作を楽にする |
| 有酸素運動 | ウォーキング・水泳・自転車 | 持久力と気分の改善 |
| 柔軟性 | ストレッチ・ヨガ | 体の硬さを改善する |
体幹を支える運動は、何もしない場合と比べて痛みを和らげると報告されています。ほかの運動と比べて、とくに優れているわけではありません。
どれか一つに絞らず、組み合わせてください。
効果が出るまでの時間は、人によっても、運動の種類によっても違います。数日で結果を決めず、少しずつ続けながら、主治医や理学療法士と一緒に確かめてください。
地上での運動が辛い方には、水中運動が良い選択肢です。
水中運動でも、地上での運動と同じように痛みが和らいだという報告があります。生活の動きやすさでは水中運動のほうが良い可能性も示されていますが、研究の確実性はまだ高くありません。
ご本人が運動を始めるとき、ご家族の支えは大きな助けになります。
このページで紹介した運動は、どれも研究で調べられてきたものです。ただし、あなたの状態に合った運動かどうかは、専門家に判断してもらう必要があります。
特に次の方は、自己判断で運動を始めないでください。
まずは医師の診察を受け、その後、理学療法士と一緒にあなたに合った運動プログラムを作ることをお勧めします。
運動の考え方がわかったら、次はあなたに合う運動を探します。そのためのガイドが次のページです。